彼女の家でアルバムの写真が赤い?生きている人を焼いて?【体験談】

アルバムの中の炎
雪が積もるほどに寒い冬の日、当時仲良くなってきた女友達の家に遊びに行きました。
その日は初めて友達の家に入ったこともあり少し緊張していました。
こたつのある部屋に通されて、ココアを入れてくると言い彼女はキッチンへと向かいました。
私は、ふとテレビ台に目が行き、そこが、とても熱いような感覚になりました。
ココアを持ってきてくれた彼女にテレビ台の下には何を入れてあるの?と聞いてみるとアルバムだと言いました。
「見てみる?」と言うので「見たい」と言うと、彼女は嬉しそうに4冊のアルバムを出して、こたつの上に置きました。
ゆっくり見てね
「ゆっくり見てね。」と笑顔で言われたのですが、熱さを感じたのがそのアルバムだと感じました。
ゆっくりとアルバムをめくりながら見てみると、何枚か真っ赤な写真が混ざっています。
赤寄りのオレンジの光が、数本並んでいるような写真です。
他のアルバムも見てみましたが、やはり何枚か見つかり、約30枚ほどはありました。
赤い写真を見ると、どうも同じ場所で撮られているようでした。
「これはどこ?」と彼女に聞いてみると、その写真の全てが彼女の実家だと言いました。
写真は実家・・・
これ、熱い感じがするんだよと彼女に言うと、彼女は怖がりだして写真をどうすればいいのか持っていたくないと泣きそうになりました。
「じゃあ一旦私が持って帰るよ」と言うと、彼女は二つ返事でアルバムから写真を取り出し始めました。
その日は彼女の家族が帰って来るまで、怖がった彼女の家から帰してもらえませんでした。
夢と過去の照合
その日、私は約束した通り写真を全部持って帰ってきました。
半紙に包み、どうしたものかと考えていました。
護摩焚きするとしてもこのまま焼けば良いというものではないなと思ったからです。
とりあえずまた明日考えよう、と帰りが遅くなった事もあり寝ることにしました。
夢を見ました。
どこかの小屋の中で横になっている状態で、周りにも何人も横になっていました。
「うぅん」と唸るような苦しそうな声が時折聞こえてきます。
畳もない板間なので体中が痛く、腐ったような嫌な臭いが満ちていました。
しばらくすると、凄く煙たくなりました。
息苦しいと思うと同時に周りが炎に包まれていき、熱さで唸り声しか聞こえなかった小屋の中は叫び声やバタバタと暴れるような音、なにより炎の熱さがたまらなく痛くて息ができなくて苦しくてパニックになりそうになり、そこで夢から覚めました。
心臓が激しく脈を打って汗だくになっていました。
これは危ない写真を持って帰って来てしまったと思い、朝を待ってから彼女に電話を入れました。
夢で見たことを話し、昼間にでも会おうと約束をしました。
彼女の実家のある土地で起きた悲劇
彼女に私は「あなたの実家のある場所、一度行ってみたいんだけど良い?」と聞くと、すぐに行こうと言い出しました。
私としても早く写真を何とかしたかったので彼女の車で連れて行ってもらうことにしました。
彼女の実家は山の方にあり、家も点々としかないような場所にある古い家でした。
家の中に入ると夢の中と同じ煙い感覚や嫌な臭いがしました。
彼女の祖母が出迎えてくれ、お茶を飲みながら来た経緯を話しました。
お婆さんが「私の祖母に聞いたことだけれど」と話してくれた内容は、お婆さんのお婆さんも聞いたことだったようでしたが、流行病があった時に小屋の中に患者たちを集めていたけれど、治療の方法がわからなかった為に生きている者がいたけれど焼いて流行病を止めたという事でした。
時代が時代なので、非人道的だとも言えないのだろうと思います。
私は、これは手に余ると感じたので京都に住んでいる、いつも相談に乗ってくれている方に連絡をしました。
写真の供養と彼女の実家
写真は全てを京都の知り合いに送ると、一週間ほど待ってくれと言われました。
その間、私だけでなく彼女も炎に包まれる夢を見たそうです。
そして一週間経った日、また夢を見ました。
同じ小屋の中なのですが、その中にいる人たちは皆穏やかな笑顔で水を飲んでいました。
小屋が燃えることもないまま夢から覚め、その後は炎の夢は見ていません。
写真をどうしたのかと聞いても、それは内緒だと言われ教えてもらえませんでしたが、きっと解決をしたのだろうと思います。
後に彼女に聞いたのですが、あの炎の写真は前から赤かったわけではなく、最低でも二年前までは普通の写真だったそうです。
なぜ、今になって赤くなったのか、こんなことになったのかは謎のままです。
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