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【夜道に歩く赤い女が】不動産屋から中古で買った「袋小路の家」で私は襲われた【恐怖心霊話】

これは私が体験した恐ろしい女の話です。

今でも、その恐怖が拭えたとは思えていません。

なぜなら、私はサラリーマン。

 

 

何度も何度も家を購入することなどできません。

 

 

ですからまだ、私は問題の家に住んでいるのです。

 

 

もう誰かに話さないといられないような気持ちなのです。

 

 

 

袋小路の家

 

私は仕事上の付き合いもあり、帰りはT駅からの終バスでした。
酔っぱらいながらも、家路へと向かうのでした。

 

わたしの家は住宅街の奥まった場所、袋小路にあります

 

途中には荒れ放題の空き家の一角があり、雑草が生い茂っています。
街灯も切れかけており、とても薄暗いその場所を通らなくては家へと帰れません。

 

選んでもいられず、わたしはその場所を通り過ぎた時、目をこすりました。
赤いコートの女が、前を歩いているのです。

 

ため息をつきました。

 

男性のみなさんは、夜道で前を女性が歩いていると抵抗感があると思います。
ストーカーや性犯罪者に間違われるかもしれません。

 

いや、わたし自身そんな気持ちなどさらさらないのです。
でも、女性の方がどう思うのかわからないから怖いんです。

 

いつものわたしなら別の道を迂回して、遠回りで家を目指したと思います。
ですが、その日は本当に眠たかったのです。

 

 

赤いコートの女

 

空き家の通りを抜けると、今度は南北に通じる細い小道です。
向かって左は地主O氏の所有する竹林で、風でうめいているようでした。

 

わたしの前には相変わらず赤いコートの女がいるのです。

 

女は速いでも遅いでもなく、なぜかわたしと一定の距離を保っているのです。
なぜ抜かせないのだろう、そう思うと寒い風が吹いてきました。

 

しかも、曲がらないのです。

 

この辺は住宅地だからいくらでも家があるのに、女はまっすぐ進むのです。
そうして小学校の手前の道でようやく曲がるのでした。

 

わたしはため息をつきました。

 

そこはわたしの家がある袋小路だ。
同時に安心もしました。

 

まもなく女は自分の家へと帰るはずです。
わたしも同じように自分の家の鍵を開けて、さっさと転がり込めばいいのです。

 

角を曲がった時でした。
女はわたしの家の前にぼうっと立っているのです。

 

 

思わずわたしも立ち止まりました。
女が振り返るのです。

 

マスクをして、前髪を一部垂らしているようでした。

 

どことなく病人のようです。

 

「どうして、追いかけてくるの?」

 

しわがれた声で、わたしをにらみつけてきました。

 

「いや、そこはわたしの家で」
女はコートのポケットから、何かを取り出しました。

 

 

「殺してやる!!」

瞬間、女がとびかかってきました。
包丁です。

 

 

包丁を逆手に持って、女は今にもわたしを殺さんと叫び声をあげながら、襲い掛かってきたのです。
酔いも吹き飛び、無我夢中で彼女の腕をつかむと、もみ合いになりました。

 

女とは思えないほどの怪力でした。
一方酒にむしばまれたわたしは押さえつけるのが精一杯でした。

 

女のマスクが外れました・・・

 

瞬間、わたしは胃の中のものを吐き出す勢いで叫び声をあげました。
まるで人間から血を絞りつくしたかのような、皮と骨だけの顔をしているのです。

 

乾燥した肌には血が滲み、斑のしみのようになっているのです。
わたしはようやく女を突き飛ばすと、自分のカバンのことも忘れて、家へと転がり込んだのです。

 

ドン! ドンドン、ドンドンドンドン!

 

玄関ではいつまでも、いつまでもドアを叩く力強い音が響きました。

 

 

翌朝、真実がわかる。

 

嵐のような一晩が過ぎて、わたしはいつの間にか眠ってしまったようです。
インターフォンでわたしは目を覚ましたのです。

 

重たい体を起こして、わたしは客を出迎えました。
回覧板です。

 

隣の奥さんが持ってきてくれたようです。

 

「大丈夫でしたか?」

 

奥さんは不審そうに聞いてきました。
「ええ、ああ、大丈夫です、大丈夫」
何かわからないけれど、とりあえずそう答えることにしました。

 

わたしは回覧板に挟まっていたチラシを見て仰天をしました。
そこには未解決事件の情報提供のお願いが挟まっていたのです。

 

その被害者――通り魔に殺された人物が、昨日わたしに襲い掛かってきた女にそっくりだったのです。
昨日が事件から5年目の日だったようです。

 

もしかしたら、彼女は自分を殺した男に復讐しようとしたのかもしれません。
断じてわたしとは無縁なのです。

 

不動産屋から購入した中古の物件

 

その時、わたしの脳裏によぎったのはこの家のことです。
袋小路の奥まった家を、わたしは中古で不動産屋から購入したのでした。

 

たしかに事故物件だと説明は受けたのです。
不動産屋に電話を掛けると、案の定でした。

 

殺された女と、その家族がこの家の最初の家主で、それから毎年誰かがこの家を購入しては1年で出ていくというのです。
もし昨日のことが原因だったら、と思うと、わたしは複雑な気分でした。

 

来年も同じように女の亡霊に襲われるかもしれません。
ですが、わたしはしがないサラリーマンです。

 

マイホームなんて滅多に買えるものでもありません。
わたしには、この家を出るという選択肢がないのです。

 

 


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